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特設本棚
Lucie Attwell
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*特 集*

途方にくれている子供たちへ
途方にくれたまま大人になったあなたへ

ロボットとしょうねん
J.L.ガルシアサンチェス、M.A.パチェコ/作
アスン パルゾラ/絵
サンマーク 1978年発行
SIZE:30 x 23 ハードカバー
状態:A /No
定価:当時1890円
古本/絶版
商品番号:1204-13
¥1350
少年は愛情豊かなロボットと幸せに暮らしていました。ところが、その様子を見た近所の人が驚いて少年を施設に送ってしまいます。少年はロボットの元に帰りたくてしょうがありませんでした。・・・子供たちが本当に必要としているものは何なのでしょう。 大切な存在を人間ではなくロボットという設定にしたことで、伝えようとする真意の深さをとても端的に表わしていると思います。
さりげなくコラージュの手法が使われていて、イラストも魅力的。1959年に国連で採択された「児童の権利宣言」に基づいて編集された児童憲章絵本シリーズの中の一冊です.


みえない おんなのこ
J.L.ガルシアサンチェス、M.A.パチェコ/作
ユリセス ウェンセル/絵
サンマーク 1978年発行
SIZE:30 x 23 ハードカバー
状態:B /No  中頁 少めくりジワ
定価:当時1890円
古本/絶版
商品番号:1204-14
¥1300
同じく児童憲章絵本シリーズより。いがみ合う緑の村と青の村。どちらの村人でもない少女マリーはいつも仲間はずれ。寂しさから透明になってしまったマリーは、二つの村に平和をもたらします。
世界には多様な差別が存在し、争いの種になっています。そのほとんどが、突き詰めてみればこの絵本に描かれている緑の村と青の村と同じ状況。緑と青・・・争う理由がいったいどこにあるのでしょう?


悲しい本 SAD BOOK
M.ローゼン/作 Q.ブレイク/絵 谷川俊太郎/訳
あかね書房 2004年発行
SIZE: 29.6 x 22  ハードカバー 
状態: A/A-
定価:1470円
商品番号:902-09

愛する者を失った悲しみを、徹底して見つめる中から浮かびあがる、命あるものへの慈しみと、深い慰めを描いた感動の絵本。---出版社紹介文より
出版と同時に話題になり、たくさんのメディアに書評が掲載されました。まずは誰もがそのタイトルに驚きました。“悲しい本”---- 絵本タイトルとしてはストレートすぎるのではないかと、何度も検討が繰り返されたそうです。
けれども、それは何故でしょう。悲しみを経験しない人などいるはずもなく、子どもだって例外ではないはずのに、どうしてそこから目を背けようとするのでしょうか?
誰も悲しさを回避することは出来ません。
「誰にも、なにも話したくないときもある。誰にも。どんなひとにも。誰ひとり。…私の悲しみだから。ほかの誰のものでもないのだから。」
「あまり苦しまずに、悲しみをやり過ごす方法をずっと探し続けてきた・・・たとえば・・・」
この絵本の主人公の言葉です。そして、悲しさをあるがままに見つめた先に、小さな光が見えてくるのだと語りかけてくるのです。



ふしぎなともだち
サイモン ジェームズ/作 Q.ブレイク/絵 小川 仁央 /訳
評論社 1999年発行
SIZE: 30.2 x 20.2  ハードカバー 
状態: A/B
定価:1470円
商品番号:902-10

孤独や悲しさを乗り越える為に、人はイマジネーションの力を使うことがあります。特に子どもはそれが得意なのかもしれません。これは、見えない“ともだち”と共に、本当の“ともだち”に巡り会った少年のお話。



 
さがす

おがた あい/作

新風舎 2005年初版
SIZE:19 x 26  ハードカバー
状態: A/A- カバー少スレ
定価:1995円
商品番号:807-01
¥1200

赤いワンピースを着た女の子がさがしているのは、天国に行ってしまったおじいちゃん。まだ“死”というものを体験したことがなく、理解していなかった子どもの頃、突然その出来事がやってきたとき、自分がどんな思いに包まれたかを覚えていますか? さがしても、さがしても、もうどこにもいない。昨日までそこにいたのに、今日はいない。明日もいない・・・そんなふうに不在を肌で感じて、それを“知った”のでは? これは、そんな子どもの心情を細かくリアルに描いた心の絵本です。



 
ねこの ジョン
なかえ よしを /著, 上野 紀子/イラスト
金の星社 1979年初版発行
SIZE : 24.2 x 23.2 cm  ハードカバー
状態:A-/B+  頁一部薄いヨゴレ
定価:1260円

商品番号:81-21

¥950

ジョンは、猫のお母さんが家の前で拾ってきた子犬。子猫たちと一緒に育てられています。ジョンは、自分を猫だと思っているのですが、兄弟たちのように“ニャ〜ン”と鳴くことができなくて、だんだん疎外感を感じるようになります。そんなジョンに、似ているところを一生懸命探して、安心させようとする兄弟猫のリズ。同じ鳥の仲間でも、飛べない鳥もいるんだよと話してあげるあひるさん。姿かたちが違っていたって、兄弟は兄弟、仲間は仲間なんだと教えてくれる優しい絵本です。



 
からだっていいな
山本 直英 ・片山 健 /さく
童心社
1997年2月初版 1998年4月第7版
SIZE:20.7 x 22.2 ハードカバー
状態:A-/ No
定価:1365円 
商品番号:711-139
¥650

からだなんてあって当たり前なので、何かの切っ掛けで意識しなければ「からだっていいな」なんて感じることはないのではないでしょうか? 「からだっていいな」は「生きているっていいな」と同じ意味、自分という存在を喜べること。子供たちに生きる力を授けてくれる絵本です。



 
ばいばい ふくちゃん

日下 めぐみ/作

偕成社  1981年発行
SIZE:21 x 25  ハードカバー
状態: A-/No
定価:当時880円/絶版
商品番号:811-15

ある日下半身が麻痺してしまい、獣医さんから“あんらくし”を勧められた猫と、その猫を大切に介護する家族のお話。---最後のページは「ばいばい、ふくちゃん。だけど、あんらくしじゃなくてよかったって、おもうんだ」
私も動物病院で、安楽死を勧められたことがあります。人間にとっても動物にとっても、病気は苦しいし怪我は痛い・・・生きるのはとても大変です。けれども、安楽に死ぬことが一番の幸せでしょうか? ましてや、それを本人以外が決めるなんて・・・・



アツーク 少年がみつけたもの
ミーシャ・ダムヤン/物語 ヨゼフ・ウィルコン/絵 宮内勝典/訳
ノルドズッド・ジャパン 2002年初版発行
SIZE:30×21 ハードカバー
状態:古本A-/No 表紙角一カ所小ツブレ
定価:1470円
商品番号:62-16a
ツンドラに住む少年アツークは、家族同然に大切にしていたハスキー犬を狼に殺され、復讐をはたすために誰よりも強い狩人になります。長い時間をかけて、やっとその狼を倒すのですが、アツークはただただ虚しい思いに襲われます。
そんなアツークが、最後には小さな光を見つけますが、その光が小さな花として描かれているお話です。

作者のミーシャ・ダムヤンはユーゴスラビア生まれ(現セルビア)、ドイツ軍の捕虜になり、難民としてスイスに脱出。後にスイスの出版社ノルドズッドを設立した人です。ウィルコンやヤノシュを育てた人としても有名で、その功績は世界中で高く評価されています。
この絵本に描かれている花は、戦争体験者であるミーシャ・ダムヤン自身が見つけた答えなのかもしれません。そしてその花は彼にとって“児童書の物語を創作する”ことそのものであったのではないかと、私は感じています。

大切なものを何ものかに奪われ、絶望の縁に立った時、憎しみや怒りの力でなんとか生き続けることができるという現実もあるかもしれません。同じ苦しみを体験したことの無いものが傍観しながら理想論を口にしても、それは単なる“きれいごと”になってしまいます。しかし、歴史を振り返っても、現代の世情を見つめても、復讐から得られるものはないのだということを実感します。こんな時代なので、とても考えさせられる絵本です。



 モンゴル民話 スーホの白い馬
大塚勇三(再話),赤羽末吉(画)
福音館書店  1967年初版発行/'98年83刷
SIZE:31x23  ハードカバー
状態:B / A 最後のページオレ
定価:現在1260円
商品番号:51-8a
モンゴルに伝わる楽器、馬頭琴の由来を描いています。馬頭琴とは、哀愁ある音色の出る、胡弓のような弦楽器。その響きは、主人公のスーホが大切にしていた白い馬の命そのものです。横長の装丁を生かし、モンゴルの大平原を雄大に描いた赤羽末吉氏の絵は、国際的な評価を得ています。

昔「モンゴルの遊牧民のホーミーを聞いて、涙を流す馬」の話を聞いたことがあります。モンゴルの遊牧民と馬は、魂の底で繋がっているのですね。この絵本を開く度に思い出します。

先日コラムでご紹介した「砂漠でみつけた一冊の絵本」でも、この「スーホと白い馬」が取り上げられていました。この絵本が子供たちの光となり、またモンゴルと日本の掛け橋になったというエピソードがつづられています。人の魂を揺るがす絵本には、計り知れない力が宿っているのです。


 
海辺のくま
クレイ・カーミッシェル/作, 江國 香織/訳
BL出版 1997年発行
SIZE:15×21.5cm  ハードカバー
状態:A/ A
定価:1260円
商品番号:61-17
¥780
クララと海辺に住むくまは、幸せでした。けれども夜になるとどうしても父さんが恋しくなって、ある日たった一人で探しに出かけます。父さんさえ見つかれば、もっと幸せになれると信じて。父さんの所在を尋ね歩いたくまは、最後にはクララの元へと帰って来ます。そう、自分の居場所はクララの側なんだと気付いたのです。



モモ
おーなり 由子(著)
新潮社  1997年初版発行/'99年7刷
SIZE:15x19.5  ハードカバー
状態:A / A
定価:現在1260円
商品番号:57-13
¥700
おーなりさんも、大切な命を失ったことがある人なのですね。この本に描かれている愛犬モモへの思いは、そっくりそのまま、同じ経験をした人の記憶に重なると思います。「いつも手のひらをなめてくれた犬が、初めて逝ってしまった時、・・・・愛しいのは、当たり前のように近くにあった一つ一つ。取るに足らない日常の一瞬。・・・」



君のためにできること
菊田 まりこ/作
学習研究社  1998年初版発行/1999年5刷
SIZE:13.5 x 18  ハードカバー
状態:A/ A
定価:998円

商品番号:56-46
¥500
こちらは、気持ちをうまく言葉にできないくまこちゃんが、大好きなくまお君に一番伝えたかったことを描いた作品。印象的な言葉は・・・「あたりまえすぎて、わからなかったよ」




 やさしいひつじかい
R.シンドラー/原作
H.ヘイドゥック‐フート/絵 景山あき子/文
至光社 1993年初版発行
SIZE:26×26 ハードカバー
状態:古本A/ No
定価:現在1,223円
商品番号:412-10
¥680
 至光社はキリスト教系の出版社。出版される絵本は“神様の教え”がベースになっています。これは、迷ってしまった子羊を、決して見捨てることなく探し出した、優しいひつじかいのお話。


 
永い夜
シェル・レミュー/作 森絵都/訳
講談社  1999年初版発行
SIZE:14x21  ソフトカバー
状態:A /A
定価:1890円 
商品番号:67-12
布団に入っても、なかなか寝つけない夜。無意識のうちにいろんな思いが頭の中を駆け巡ります。今日あったこと、明日起きるかも知れないこと。考え事はしだいに輪郭を失って、どんどんどんどん枝葉が分かれていきます。この絵本に描かれているのはその“枝葉”。
生きている限り、だれもが抱く、不安や孤独・・・不思議さや疑問・・・。 どこからきて、どこへいくの?現実と夢はどちらが現実?死ぬときがきたら、自分でわかるのかな・・・
 1997ボローニャ児童図書展フィクション青少年部門賞受賞。1996ドイツで最も美しい本賞受賞。 欧米で数々の賞に輝き、世界で翻訳された話題の絵本。


 
愛についてのちいさなおはなし
マリット・テーンクヴィスト/作 野坂悦子/訳
小峰書店 1998年初版発行
SIZE:16×24 ハードカバー
状態: A/A
定価:1575円
商品番号:67-01

1996年オランダ・銀の石筆賞を受賞した作品。ストーリーはこんな文章から始まります。「女の子はいつも海のうえにすわっていた。昼も夜も、天気がどんなに悪くても。」女の子は、海原に突き出た一本の杭の上に座っています。大小の舟が通りかかり、いろんな出会いがありますが、杭は決して動きません。・・・つまり、女の子も決して動きません。そして女の子は、この心もとない杭の上に、大きな家を築きます。
先日“たわごと”コラムで、「ハウルの動く城」について書きましたが、この女の子が築いた家は、あのお城にそっくりです。・・・さて、この家はいったいどうなると思いますか?

新刊本でも是非>>愛についてのちいさなおはなし


生きているものは、いつか必ず死ぬのだということを、初めて理解したのは
いつの頃だったかな?

子供のころ、目の前にいる母がいつか死んでしまうのだと知って、
突然胸に穴があいたような、得体の知れない恐怖感を感じたことがありました。
結局はみんな逝ってしまうのだという思いが心を覆い、
にもかかわらず、大切なものとの別れは、いつもある日突然にやってきました。

その時々の、気の遠くなるような悲しみを、どうやって乗り越えてきたのか、
いつまで経っても分かりません。
ただ、時の力の万能さを知っただけです。

生きている人は全て、遺された人、
そしていつか、遺してゆく人です。
それは季節が巡るように自然なことなのに、
なぜこんなにも悲しみが伴うのでしょうね・・・

最近、死をテーマにした絵本が増えています。
連日のように戦争や、災害や、事件や事故で、多くの命が失われ
その直中で途方にくれている子供は、決して少なくありません。
もちろん、途方にくれているのは子供だけではありませんが、
子供は“時の万能さ”を知らないだけに、心のよりどころを見つけずらいはずです。

このような絵本が、そんな子供たちの小さな光になることを祈って・・・
もちろん、途方にくれている大人たちにも。



ぼく、このままでいい?
小原 瑞穂 /著, MAYA MAXX/絵
祥伝社  2001年初版発行
SIZE:15.5 x18 ハードカバー
状態:A / B 
定価:1000円
商品番号:48-50
¥580

知的障害を持つ弟(ターくん)の真実を、温かく見守る姉(みこ)が描く--紹介文より
みこさんが、ターくんの目線で書いた実話です。みこさんは幼かったころ、弟は何も理解できないのだと思っていたそうですが、後に、本当は全てを理解でき、ただそれをうまく表現できないだけなのだと気付いたそうです。・・・
子供は皆、大人の庇護を必要としています。大人が、特に親が存在を認めてあげなければ、子供は何処にも行くあてがありません。病気や障害のある子であれば尚更です。「そのままでいいよ、いてくれるだけで嬉しいよ」といってあげなければ、子供たちはこの世界に居場所を見つけることができないのです。


ラヴ・ユー・フォーエバー
マンチ.ロバート/ 文  乃木 りか/ 訳
梅田 俊作/絵
岩崎書店 1997年初版発行
SIZE:21.5×22.5 ハードカバー
状態: A
定価:1200円
商品番号:53-23
¥720
帯に「アメリカで1200万部を突破した超ベストセラー絵本」とあります。その理由やはり、この本のテーマが「親の普遍的な、無条件の愛」であるからに他なりません。親が子どもを愛する、その子どもが親になりまた子どもを愛する・・・I love you いつまでも、I love youどんなときも、わたしがいきているかぎり、あなたはずっとわたしのあかちゃん。現在CDブックなども発売されており、胎教に使う人も多いとか。



これまでにご紹介した“特集本”


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