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「ミレルのもぐらがいっぱい」
プラハの大きな本屋さんは、新市街の目抜き通りに数件ありました。“大きい”といっても日本の大型書店にくらべれば蔵書数も少なめ。絵本の総数も、日本ほど多くはなさそうです。といって、決して少なくもないけれど・・
日本で有名なチェコの絵本作家といえば、 多くの受賞歴があるパツォウスカー
、もぐらシリーズのズデネック・ミレル、パペットアニメでも有名なトルンカ、その他ユゼフ・ラダ、パレチェック・・絵本作家とはいえないかも知れませんが、チャペック兄弟の作品も魅力的ですね。まあ、数え上げたら切りがありませんけど、こんなところでしょうか。
実際に現地で一番目にしたのは、やはりズデネック・ミレルのもぐら。このもぐらはチェコの国民的キャラクターなので、土産物屋でも食品店でも、とにかくそこかしこで目にします。アニメをそのまま絵本にしたものはタイトルも多く、お値段も他の絵本より少し高め。EU加盟を目指すチェコの経済振興に、少なからず貢献している感じです。
どの本屋でも平積みされていたのはヨゼフ・ラダとチャペック兄弟の本。日本ではほとんどが絶版状態になっているヨゼフ・ラダですが、ご当地では“もっともチェコらしいイラストレーター”といわれ、非常に人気が高いようです。何冊か手にとりましたが、どういうわけか日本の翻訳本よりもずーっと魅力的に見えました。なんでだろう・・・
「ダーシェンカ」などでお馴染みのカレル・チャペックは、チェコ国内だけでなく世界的に人気があるらしく、英語版も並んでいました。ちなみに今、神奈川県立近代美術館で、チャペック展をやっているので、時間がとれたら行ってみようかなーと考えています。
(ちょっと遠いなー)
もちろんトルンカもいまだ健在。日本でも出版された「不思議な庭」の他、魅力的な絵本が何冊か店頭に並んでいました。
一方、パツォウスカー の本はついに、新本屋では一冊も目にすることが出来ませんでした。古本屋でもやっと一冊見つかっただけ。これはちょっと意外・・さらに今回はパレチェックのあるタイトルを捜したのですが、ついに見つからずじまい。小さな本屋さんでは店主が名前すら知らない場合もありました。
現在の注目作家は、どうやらピーター・シスのようです。1949年にチェコスロバキアで生まれ、アメリカに亡命したピーター・シスは、『星の使者 ガリレオ・ガリレイ』(原田勝訳、徳間書店、1997年)や『マドレンカ』(松田素子訳、BL出版、2001年)で、その芸術性を高く評価された実力派。この方の絵本は、美術館のミュージアムショップに置かれたり、ショップのショウウインドーに飾られたりと、児童書としての枠を越えて認められているようでした。ピーター・シスの本は日本でも出版されていますので、まだの方は是非。
これは店主Bが気づいたことなのですが、チェコではほとんどコミックを見かけませんでした。まったくないということはないと思うのですが、本屋をぐるぐる歩いていても、目にとまりません。コミックが出版界の稼ぎ頭である日本とはずいぶん事情が違うようです。最後の日にちょっと立ち寄ったドイツのミュンヘンでは、日本ほどではないにしろ、かなりコミックが売られていました。それも日本のコミックが大半を占めています。ドラゴンボールやアキラ・・・日本のマンガはかなり人気が高そうです。本屋のイメージも絵本の総数も、お値段もドイツと日本はほとんど同じイメージでした。チェコとドイツはお隣同士なのに、やはりまったく違う国なんですね〜。
戦利品・・上の2冊がトルンカ、真ん中はパレチェック、一番右はミレル
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